Updated:2024-09-16 CG sup. Tatsuya.Yamagishi
Created:2024-09-07 CG sup. Tatsuya.Yamagishi
企業の枠を超えたコミュニティの必要性について。
今、VFXのパイプラインは Academy Software Foundation(ASFW) に世界中のVFXに従事するパイプラインエンジニアが参加し開発が行われている。2018年頃からVFXのパイプライン開発はオープンソース(OSS)プロジェクトとなった。
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ASWFはACESなどで有名な映画芸術科学アカデミー(AMPS)と Linux Foundation によって2018年8月に設立された。 ASWF は、オープンソース ソフトウェアの開発者がリソースを共有し、イメージ作成、視覚効果、アニメーション、およびサウンド技術について協力し合う中立的なフォーラムです。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000042042.html
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専用のSlackチャンネルがあり、そこでは日々ディスカッションが行われ、開発されたパイプラインはGitHubに公開され、すぐに共有される。ASWFのSlackチャンネルの参加者数は2024.9.10現在、4,500人を超えている。
各社がパイプラインをインハウスで開発していた10年前と比較すると、かなり速い速度で開発、共有がされている。ドキュメントも充実しており情報を追うだけでも、そこそこのリソースを必要とする。
オープンソースが主流となり、テクノロジーの進化の速度はますます早くなった。5年もすれば景色が全然違うのが現代の環境だ。
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ASWFのWikiペディア。物凄い情報量 https://lf-aswf.atlassian.net/wiki/spaces/HOME/overview?mode=global
VFXパイプラインの開発がコミュニティの活動で行われ、誰でも閲覧可能の状態で情報共有がされている。
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残念ながら、この輪に日本のVFXは絡めていない。ASWFの存在を知らない管理職や経営者も多いのが現状だ。
逆に、日本のセミナーなどの動画がASWFのSlackで共有されることもある。何年か前、CEDECのあんどうさんのUSDに関する発表の動画が公開されるとすぐに、ASWFのlackチャンネルで共有されたのを目にした。「気になる公演が日本であったらしいけど日本語が分からない」。あんどうさんに直接問い合わせもあったらしい。
彼らのアンテナは広く、そして非常にストイックだ。